「やぁアリス。いらっしゃい。」
いつもと違う。アリスなお話です。
お茶もお菓子もとっても美味しそうだったので
アリスはお茶とお菓子を頂くことにしました。
その様子に猫の子も兎の子も嬉しそうでした。
アリスがビックリして顔をあげると、帽子を被った男が立っていました。
「ようこそ、お菓子の国へ。」
アリスはお茶会に招待してくれたお礼を述べました。
すると帽子の男はにっこり笑って言いました。
とても楽しいお茶会でした。
不思議な事に食べても食べてもお菓子は無くならず
お茶も飲んでも飲んでも新しいお茶がポットから沸いてきました。
お腹もいっぱいになり、アリスは家へ帰ろうとしましたが
困った事が起きました。
お菓子の国の食べ物を口にした者はもうこの世界から出られない。
帽子の男から説明されてアリスはビックリしてしまいました。
もう二度と家へは帰れないのでしょうか?
そう思うと悲しくて寂しくてアリスは泣きそうになりました。
そんなアリスの様子に猫の子と兎の子が何か方法は無いのかと
帽子の男へ訊ねます。
たったひとつの方法。
それは、バラバラになったチョコレートのパズルを
お日様が沈んでしまう前に完成させる事。
アリスには時間がありませんでした。
もう夕日は迫っています。
急いでアリス!
「礼には及びません。いつまでも楽しんで下さい。」
「お前達、アリスに説明しなかったのか?」
「いけない!忘れてた!」
「どうしよう。」
「方法は・・・ひとつだけ・・・。」