いつもと違う。ハロウィン風なお話です。
やってきたのは、村で会った男の子と小さな男の子でした。
手には魔女があげた飴を持っています。
もしかして・・・突き返されるのかも・・・。
そう魔女が不安に思っていると。
「こんにちは。魔女さん。歩く飴みせて。」
「みりゅ〜♪」

男の子と小さな男の子はまた飴に魔法をかけて貰おうと
二人で森の奥までやってきたのです。
それ以来、男の子達と魔女は仲良しになりました。
二人は毎日のように魔女の家にやってくると
お菓子を食べたり
お喋りをしたりして過ごすようになりました。

魔女にとって、それはとても幸せな時間でした。
それからしばらくして。
男の子と小さな男の子の姿がパッタリと見えなくなりました。
きっと、お家のお手伝いが忙しいのかも。
そう自分に言い聞かせて魔女は何日も二人を待ち続けました。
もしかしたら、別のお菓子を用意したら遊びに来てくれるかもしれない。
その日、魔女は特製かぼちゃプリンを用意して
男の子と小さな男の子が遊びに来るのを待ちました。
その時です。
バーン!と勢いよく扉が開き。
小さな男の子が転がり込んできました。
その姿は泥だらけで顔も涙でグチャグチャでした。
森の中で迷子にでもなったのでしょうか?
いつも一緒の男の子はどうしたのでしょう?
小さな男の子は魔女にしがみ付くと。
ワンワン泣き出してしまいました。
魔女は小さな男の子が泣き止むのを待って
どうして、1人なのかを訊ねました。